アポリカ!通信 2026年7月:『Our Vision & Value この影を信じて』

 

 

 やや温度高めの内容になりますが、まだ涼やかな時季ということで、ご容赦ください。

 先月のコラムでも触れましたが、開業10年目の本年を節目として、当塾の指針を決めました。会社としての就業規則などの再整備も終了しました。そして今度は、肝心要のサービス力、アポロンメソッドにメスを入れました。これは問題があったから変えるということではなく、今まで培ってきた経験や知見を活かしながらも、より今の時代に合ったものに再構築しようという目論見です。

 自分の体感では、2000年前後までは、社会や文化が10年単位で進化していた ように思います。自分が学生だった頃は、日本全体が、精神的にも物質的にも余裕があったな、と記憶しています。しかしその後は、科学技術が加速度的に進化して、格差や分断が進み、我々一般人の心に漠然とした不安を生むような『混迷の時代』に突入したように思います。

 さて、そんな時代に合わせて、先月は『Purpose(パーパス)』:教育目的と、『Mission(ミッション)』:教育目的を果たすための、日々の具体的な実践について書きました。今回は、残りの二つ、『Vision(ヴィジョン)』と『Value(ヴァリュー)』についてです。カタカナばかりで申し訳ございません。

 『Vision』は、Purpose (教育目的) を実現する過程にある未来の塾の姿です。

 新時代の名門:英語を軸に、世界に通用する学力と人間力を育む、新時代教育の『名門』となる

 本校があるときわ台エリアには、およそ30教室もの塾があります。これだけ塾があると、どこも同じなんじゃないか?と思ってしまう方がいるのも無理はありません。塾を抜きにしても、日本の都市部は金太郎飴のような街並みになってきました。どこにでもあるようなチェーン店、モール、そして塾。少子化が進んでいるのに、同じようなフランチャイズ塾が多過ぎませんか。ちらっと他塾の採用サイトを見ると、「短期OK」と書いてあります。この情報から、どんな塾をイメージするでしょうか。その時、自分ならどんな先生に子どもを託したいだろうか、と考えます。我々は、長期的な関係性を前提に、生徒一人ひとりと向き合う教育を大切にしています。

  話を戻して、今年の4月からアポロンメソッドの再構築を始めました。開業以来、提供してきた授業を見直して、この時代に通用する部分は残しつつ、これから先に必要な教育とは何か、を思索しました。単なる『偏差値教育 』 でもなく、ただ会話をつなぐだけの『英会話力』 以上の、何か。

■対話式の授業

■雑談が知的で面白い塾

■新時代の英対話力

 生徒たちを『実験台』にする訳にはいかないので、何度も問いを立て、考え、調べ、結論を出して、、というプロセスを積み重ねました。託して下さる『我が子』に対して、どんな教育をするべきかを、自分事、つまり自分の子供のこととして、考えました。難産でしたが、一つの答えを出し、スタッフに発表して理解を得て、自ら研修して、カリキュラムに反映しました。それで完成というわけではありませんので、生徒の生の声に耳を傾けながら、微調整を続けています。  玉石混淆の市場で、『玉』を見つけようと当塾に辿り着いてくれた方々に「当たり」と思っていただけるように、日々研鑽を重ねています。

 最後に、『Value』:Purposeを実現するための、行動原則です。

 Integrity & Innovation for Growth & Joy: 誠実さと共創で新たな価値を生み、成長と喜びを実現し続けます

 今の時代、「普通の塾」では、もうダメなんだろうという意識で、塾づくりをしています。定期テストの得点を上げる、志望校に合格する、検定に合格する、英会話力を身に付ける、こんなニーズをすべて叶えるのが「普通」だと思ってきましたが、周りを見渡すとそんな「普通」の塾はないことに気付きました。

 まずは金曜日の『Reading IN&OUT レベル4』クラスの改革に取り掛かりました。授業の内容や流れについては、ここで公開することはできませんが、貴重な生徒の反応は上々でした。

 教育的感度の高い、高校3年生のYくんに感想を聞いてみると、「すごく良かったです!」と、目を輝かせて答えてくれました。Yくんは、謙虚に、自分の振る舞いを顧みながら、改善して欲しいところがあれば、しっかりと主張することができる生徒です。我々も、率直な意見を聞くために、心を開いてもらう努力をします。聞き方にも気を配りますが、恣意的、独りよがりの改革にならないように、生徒たちの成長の為に、リアルな教育を作っていこうと思っています。

 昨日、英検準一級の面接対策を行いました。ここで『日本人あるある』です。初学者が『外国人』を英語にする時、だいたい’foreigners’と言う単語から入ります。そして少しレベルが上がると、’other countries’ people’ と、いかにも「外国の人々」という日本語から英語にそのまま変換したような不自然な言い回しをするようになります。昨日のAさんも、このフレーズを使ってしまっていたので、’people from other countries’ という自然なフレーズを教えました。ここからが彼女の良いところなのですが、すぐ次の質問で、’people from …’ と使う姿勢を示してくれました。さらに感心したのが、直後の質問に対して、「若い世代の人々が、、」と言いたいと思った刹那、’people from younger generations’ と応用して見せたのです。こういう生徒の積極的な姿勢が、英会話力をさらに伸ばしてくれるわけです。

 最近、自習室で頑張る生徒と絡むのが楽しくて仕方ないのです。あんなに勉強がきらいだったH君が、「先生、biographyって、何て意味ですか?」と聞いてきたので、「分解してみて。bio と graphy はどんな意味だと思う?」なんて問いかけました。すると、「… あ、なるほど!」とドーパミンを吹き出してくれるのを見ると、この仕事と巡り合えて自分は本当に幸せだと思うのです。

 納得のいく塾を作るために、人知れず様々な困難がありました。この物価高でのご家庭の負担も考え、授業時間を減らして価格を大幅に下げつつ、クオリティをむしろ上げようと考えました。塾の考え方を理解して、付いてきてくれた社員のみんなに感謝しつつ、これからさらに進化していこうと思っています。

 気付けば今年ももう折り返し地点です。大切な10年目に、しっかりと成果を積み重ね、生徒たちの成長という形で皆様にお返しできればと思っています。この夏も、主人公一人ひとりと伴走&伴奏します🌻